ホンダZ スーパーデッドニング&スーパーインナーバッフル施工。またまた山形県より!!
今日は、お初な車です。
HONDA Zです!
で・・・なんとっ!!
またまた【山形県】から!!!!
山形県にアライブ旋風かっ!?
実は約一ヶ月ほど前に、シビックEG6でお越しいただいたお客様です。
シビックEG6と、HONDA Zの2台所有されています。
よほどお気に召して頂けたのか、このZの施工もご依頼して頂きました。
誠にありがとうございます。
お初な車だったので、予め下調べをしたところ・・・
ドアの下側の内張りが無い!!!
鉄板剥き出しです!!
流石にこの剥き出しの鉄板部分には制振材は貼れません(汗)
お近くの方なら施工前に現車を見せて頂いてから施工可能かどうか判断出来るんですが、山形から来られて現車確認して施工できません…って訳には行きません。
一般的な制振材を貼ってOK!的なデッドニングだと、このようなタイプのドアには施工出来ませんって事になるでしょう・・・
しかし・・・
スーパーデッドニングは、制振材を貼る事が目的なデッドニングではありません!
振動をコントロールする為の、その手段として制振材を貼っています。
本来、制振材とは振動を止める事が目的の材料です。
建材関係の材料です。
家の2階の床など、下の階に振動が伝わらないようにする為に使用するのが本来の目的です。
高価な制振材を使用すれば良い音になる・・・事ではないです。
制振材を利用して音が良くなるように、如何にして振動をコントロールするかです。
スーパーデッドニングは、スピーカーからドアのパネルに伝わる振動を良い音になるようにコントロールする手段として、制振材を利用しています。
なので、このような特殊なタイプのドアでも、今迄に多種多様な車を何百台と施工してきた経験を元に、ベストなアイデアが湧き上がってきます。
アイデアが湧き上がって完成形が見えたところで、お客様に施工OKですとお伝えしご来店いただきました。
スピーカーのカバーを外すと、内張りにスピーカーが固定されています。
このようなタイプも珍しく、またデッドニングがやりにくいタイプでもあります。
この部分も下調べ済みで想定していた事です。
内張りを外すと、ビニールもかなり年期入っています。
年式が古い車になればなるほど、長年の汚れが蓄積されてドア内部の清掃、脱脂処理が大変です(汗)。
この工程だけでもかなりの時間を要します。
スピーカーを外すと、スピーカー裏の穴がほとんど塞がっています。
この状態ではドア内部にスピーカー裏から出る背圧の音が出て行かず、デッドニング効果も半減してしまいます。
さらに内張りのプラスチックにスピーカーが固定されている為、スピーカーからの振動がドアのパネルに伝わりにくくなっています。
この状態も効果半減の要素です。
オーナー様もこの状況は把握していたので、せっかくスーパーデッドニングするのに意味が無いって事で・・・
なんと!
ご自分で『スーパーインナーバッフル・モドキ』を製作してこられました!
ただ、ドアへの固定は道具が無いのと、下手に固定して逆効果になる事を恐れ、固定は別途追加でお任せいただく事となりました。
この事も事前にメールでお聞かせいただいていたので、『スーパーインナーバッフル・モドキ』の現物を見て使えるかどうか判断させて頂く事になっていました。
その、『モドキ』を拝借した所、なかなか良い感じに仕上がっていました。
ただ、そのまま固定するのは難しかったので、その『モドキ』をベースに改良させて頂きました。
これが改良後の『スーパーインナーバッフル・モドキ』です(笑)
残念ながら『モドキ』の原型の写真は撮り忘れていてありません(笑)。
ダイポルギーも塗りこみました!
ここまで来るともう『モドキ』の面影はありません(笑)。
立派に『スーパーインナーバッフル』になってしまいました(笑)。
ドア側のスピーカーの穴もバッフルの穴に合わせ、背圧がスムーズに抜けるようにカットしました。
スピーカー裏には毎度のアクワイエ吸音材を貼っています。
バッフルに鬼目ナットを埋め込み、ドアの内部からボルトでがっちりと固定します。
スピーカーもバッフルにボルトでがっちりと固定。
音出しをしながらインナーパネルに制振材を貼付け、しっかりと押さえていきます。
例の剥き出しの鉄板部分の制振ですが・・・
実は、ドアの内側に制振材を貼っています。
サービスホールに手を突っ込んで貼り、押さえつけています。
見えないので手探りです!
“勘”だけが頼りです!
これでドア側にスピーカーを固定する事ができ、理想的な環境を作る事が出来ました。
バッフルが干渉しないように、内張りをバッフルに合わせてカットします。
内張りを取り付けると・・・
ピッタリフィットです!
カバーを付けると元通り!
表からは全く解りません(笑)
以上で完成です。
今回は『スーパーインナーバッフル・モドキ』の施工もありましたので、本来ならば2日間お預かりする作業内容でした。
しかし、帰りの事を考えるとお預かりする事は困難だったので、ほぼノンストップで作業に集中し、ほぼ予定通りの時間に終了!
疲れましたぁ~(笑)
この時の様子をオーナー様がブログに書いています。
ご覧ください。
◆ 【Z】5/28、alive再び!その1(準備編)
◆ 【Z】5/28、alive再び!その2(作業編)
◆ 【Z】5/28、alive再び!その3(感想編)