HONDA VEZEL スーパーリアデッドニング施行。
本日はヴェゼルのお客様でした。
今年の3月頃にフロントドアのスーパーデッドニングを施工させて頂き、今回はステップアップのスーパーリアデッドニングの施行をさせて頂きました。
前回スーパーデッドニングをさせて頂いた時はスピーカーも純正だったのですが、その後某量販店で勧められるがままにスピーカー、アンプ、チューンナップウーハーを購入し取付けてもらっていました。
アンプ装着とのことでしたのでリアスピーカーの音も鳴るように取付けられているか少々心配でした(汗)
朝お車をお預かりしてまず現状の音を聞いてみた・・・
ん?
なんかおかしい?
早速助手席下のアンプを引っ張りだしてアンプ裏の設定スイッチを確認してみると、現状のナビとアンプを接続する状況に応じて切り替えるスイッチの位置が間違っていました(汗)
それと、交換したスピーカーがセパレートタイプでツィーターをダッシュボード上両サイドに取り付けてあるのですが、純正スピーカーもセパレートタイプなので純正スピーカーのツィーターもダッシュボード上両サイド奥に付いています。
『もしや?』と思い純正ツィーターのカバーを外してみたところ・・・
案の定、純正スピーカーのケーブルが接続されているままでした(汗)
交換したスピーカーのツィーターのすぐ後ろで純正ツィーターも鳴っている状態です。
ダブルツィーターです(笑)
と、笑い事では済まされません(汗)
ジョギングを本格的に始める為に、普通のノーブランドのスニーカーを履いたままジョギング用のナイキのスニーカーを履くようなものですよ。
この状態ではせっかく交換したスピーカーのクオリティーを下げてしまっています。
一体何のためにこのシステムをお客様に勧めて取付けたのでしょうか!?
もちろん『良い音にする為』なのでしょうがこの状況では逆効果です。
本末転倒です!!
しかし残念ながらこのような事例は、今までスーパーデッドニングを施工してきた中でよくあることなのです(汗)
車のスピーカーを交換する本来の目的は純正スピーカーの音をさらに良くすることです。
良い物を売って音が出ればそれでOKでは意味がありません。
音が出ればOKなら、もともと純正スピーカーでも音が出てるので交換する必要無いのです!!
この状態でスーパーリアデッドニングをしてもスーパーリアデッドニングのクオリティーを発揮できませんので、当然ですが現状のシステムで最適な状態にしてから施工を行いました。
お客様に現状をお伝えしたところ、スピーカー交換をする際に「純正ツィーターは鳴らないようにして下さい」とお店の人に言っていたそうです(汗)
オーディオのプロとしてやっているのならお客様に言われなくても音が出ないようにするのは当然ですが、言われてるのに出来てないって音がどうのこうのという以前に仕事に対する姿勢の問題ですよ!!
同じ同業者として情けなくなります・・・
愚痴はこれくらいにして次へ進みましょう(笑)
外板パネル裏のポイント部分に制振材を貼付けしっかりと押さえつけながら、ベース音の余韻が奏でるようにします。
スピーカーの背圧が当たる部分に吸音材を貼り付けます。
粘着を強化するためにボンドを塗ってから貼り付けています。
ゴム質の制振材をサービスホールの穴に合わせてカットします。
サービスホール縁にボンドを塗って粘着を強化します。
スピーカーを取り付け実際に音楽を鳴らします。
スピーカーからドアのインナーパネルへ伝わる振動を手の甲で触れながら感じ取りポイントを探ります。
そのポイントに制振材を貼付けしっかりと押さえ、インナーパネルの振動をコントロールして音楽全体のバランスを整えていき完成です。
最後に各座席に座りながら音を聞き、どこで聴いても違和感のない心地よいサウンドになるように、ナビの前後バランスとチューンナップウーハーを調整して全て完成です。