ヴェルファイアの純正スピーカーに、スーパーデッドニング施工

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ヴェルファイアにスーパーデッドニング施工です。

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ヘッドユニットは純正ナビ。

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スピーカーも純正です。


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まずはドア内部を丁寧に脱脂処理。

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ドア内部のアウターパネル裏のポイント部分に、制振材を貼付けしっかりと押さえ付けていきます。

スーパーデッドニングでは、ドアのアウターパネルを音楽のベース音の余韻を作り出すために利用しています。

ジャンルに関係なく音楽(楽曲)にはベースパートが必ずあります。
地味で目立たないベースパートですが、いざベースが無くなるとなんとも味気のないつまらない音楽になってしまいます。

バンドやってる方なら体験したことがあると思いますが、バンド練習でたまたまベース担当が都合で練習に参加できなかった時、仕方なくベース抜きでバンド練習をするとバンド全体の音に厚みが無くなり演奏していても全く楽しくない状況に陥ります。
地味な存在ですが有ると無いとでは、バンドとして成り立つか成り立たないかくらいに重要な存在です。
バンドとして成り立たないということは、音楽(楽曲)としても成り立たないということにもなってきます。

僕は日頃アライブバンドとしてギター担当で活動をしています。
バンドで演奏する時はドラムとベースを聞きながら演奏します。
それが癖のようにもなっているので、普通に音楽を聞くときも無意識にドラムとベースを主に聞いていますし気になります。
特にベースの心地よい余韻が気になります。

そんな感覚でカーオーディオを聴くので、音創りをする上でもそこを重要視しています。

その心地良いベース音とドラムの音がしっかりと鳴ってこそ、ギターやヴォーカルのメロディーが活きてきます。
それでこそ音楽(楽曲)として気持ちよく聴けるようになるのです。

そんな拘りから「スーパーデッドニング」という施工法が生まれたのです。

一見小さくカットした制振材を適当に貼ってあるように見えますが…

適当です!!

いやいや、違う違う(笑)

心地よい音楽を奏でるために試行錯誤した結果が、見た目適当な貼り方になっただけです(笑)
見た目の貼り方は結果論であって、重要なのは…

『施工する本人に明確な“拘りの良い音”というものがあり、その“拘りの良い音”を創りだすために何を根拠に施工するか』です!!!

カーオーディオメーカーがデッドニングキットを販売していますが、その中で『ポイント制振材』という小さくカットした制振材を商品として売っています。

「これってスーパーデッドニングを意識してるんやないの?」
って感じですが…(笑)

目的は文字通り「ポイントに貼るための制振材」なんですが、そのポイントってどこ!?!?
その制振材を使用するのに車種もオーディオシステムも多種多様なのに、一体どのポイントに貼れっていうんでしょうか?(笑)

それは貼ってみてどう変わるかで判断するしかないのです。
貼れば音は“変化”します。
しかしそれが“良い音かどうか”は別問題。
それを判断するのは施工する人です。
施工する人自身が、良い音かどうか判断するための拘りの良い音を知っているかいないかが重要です。

ポイント制振材を売っているメーカーは、「それを貼れば良い音になる」とはどこにも謳っていません。
良い音にするための手段の一つとして売っているだけです。

スーパーデッドニングも制振材をカットしてポイント部分に貼り付けてはいますが、ポイント制振材を闇雲に貼り付ける「作業」ではなく、目指す音にするためにドアの鉄板の振動をコントロールする「技術」として施工しています。

これ以上書くと長くなりますので、後はDSC08112DSC08113

スピーカー裏の背圧があたる部分に吸音材を貼り付け反射音を消し去ります。

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サービスホールをゴム質の素材の制振材で塞ぎます。
これでドアがスピーカーボックスという密閉された箱として完成します。

しかしスーパーデッドニングでは、ここから本領を発揮します。

スピーカーを取り付け音楽を鳴らします。
スピーカーからドアのインナーパネルに伝わる振動を手で触れながら感じ取り、制振材を一枚一枚貼って押さえ付けていきます。
簡単に言えばポイント部分に制振材を貼るのですが、そのポイントを手で触れながら感じ取っていきます。

「なぜそのポイントが分かるの!?」

って言われそうですが…(笑)
こればかりは「何百台と施工して掴み取った経験値」としか言い様がないのですが、その根底にはやはりギターを弾くということがあるのです。

ギターを実際に弾くと弦の響きがギターのボディーへ伝わり、それが身体にも伝わってきます。
チューニングが
バッチリ合った状態でジャラ~ンとコードを弾いた時、心地良い音が鳴るのと同時に心地よい響きも身体に伝わってきます。
それが少しでもチューニングが狂った状態で弾くと聴こえる音も心地悪いですが、身体に伝わる響きも心地悪く感じます。
微妙なチューニングのズレぐらいなら耳で聞こえる音はさほど気にはならなくても、身体に伝わる響きはものすごくシビアに感じ取れます。

この感覚が、制振材を貼るポイントを探る根底となっています。

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これで完成です。

後日、オーナー様より感想メールを頂きましたので御覧下さい。

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原田様
先日うかがわせて頂いた〇〇です。

ここち良い~音に変わって感謝しています。
「ミニ音楽BOX」の中で聞いてるようで、大変気に入りました。

TOTOのアフリカ聞いたら低音の凄い音の響きが出てて、なかなかです。
昔の洋楽を車で聴くのが楽しみになりましたよ。

ベース音の低音がしっかり響いて、その上にボーカル音がしっかり乗ってる感じがして良い感じです。
流石プロ!!

耳元の耳ざわりなツィーターの音も、音が全体的に下から上がって広がった分耳元の音も飛んでくれてます。
不思議とボリューム上げることにストレス感が無いのが凄いです。

ヴェルで音いじるのやめます。
大きなドアのスピーカー二つで十分です。

ありがとうございました。
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こちらこそ、ありがとうございました。