新型リーフ(ZE1)の純正スピーカーに、スーパ―デッドニング施工。
本日はお初のお車が入庫でした。
新型リーフです。
兵庫県小野市よりお越し頂きました。
ありがとうございます。
施工内容はスーパーデッドニングです。
まずはアウターパネルの響きを制振材を利用してコントロールします。
ドア内部から指先でアウターパネルをコンコンと叩きながら制振材を貼り付けるポイントを探ります。
アウターパネルを指先で叩くと鉄板特有の「ビンビン」という音が響き渡ります。
カーオーディオのスピーカーの音を悪くしている最大の原因はこのドアのペラペラの鉄板の響きです。
スピーカーの音が鳴るとペラペラの鉄板に振動が伝わり余計な共鳴音が発生します。
ボリュームが大きくなると更に共鳴音も大きくなります。
こんな経験はありませんか?
高速道路を走行しているとロードノイズや風切り音がうるさくて音楽が聴きとりにくいですね。
そんな時ボリュームを上げますね。
ボリュームを上げるとどうですか?
ヴォーカルや各楽器の音がぐちゃっと潰れたようになりませんか?
ただただうるさいだけで、とても音楽を楽しめるような音ではないですよね。
そんな時まず「やっぱり純正スピーカーはダメだ」と思うのではないでしょうか?
そして「スピーカー交換しよう!!」となるでしょう。
ちょっと待ってください!!
実はこの現象は純正スピーカーが悪いのではありません!!
ドアのペラペラの鉄板の響きがスピーカーの音に悪影響を及ぼしているのです。
わかりやすく例えると・・・(わかりやすいかどうかわかりませんが(笑))
抜群に歌がうまいメインヴォーカルのバックコーラスの人達がとんでもない音痴集団だとしたらどうですか?
メインヴォーカルの人まで音痴だと錯覚してしまいますね。
そんな感じです(笑)
スーパーデッドニングは音痴なドアの鉄板の響きを本来のスピーカーの音(安価な純正でも高価な市販品でも)を引き立たせる響きに改善する施工法です。
ただ闇雲にペタペタと制振材を貼るデッドニングとは根本的に考え方や視点が違うのです。
という事で施工の続きを(笑)
続いてスピーカーの背圧があたる面に吸音材を貼り付けて余計な反射音を防ぎます。
貼り付ける面には耐熱ボンドを吹き付けて粘着を強化し、勝手に剥がれないようにします。
続いてサービスホールを塞ぎます。
サービスホールを塞ぐカバーをゴム質の制振材を利用して切り出します。
サービスホールの縁に耐熱ボンドを吹き付けて粘着を強化します。
ゴム質の制振材をヒートガンで温めながら太鼓の革をピンッと張る様な感じでしっかりと貼り付けていきます。
スピーカーを取り付けてここから実際に音楽を鳴らします。
音楽を鳴らすとスピーカーの振動がドアのインナーパネルに伝わります。
手の甲でパネルの響きを感じ取りながら制振材を貼り付けるポイントを探ります。
制振材を貼り付けた後、ヘラでしっかりと押さえ付けます。
ここでも鉄板のバラバラの響きをスピーカーの音を活かす響きに整えています。
次のポイントを探ります。
貼り付けて押さえ付けるという動作を繰り返し・・・