またまた30プリウス、DLSスピーカー+スーパー3点セット
今回はオーナ様のご要望で全くの純正スピーカーの状態から、
スピーカー交換+スーパー3点セット+ツィーターピラー埋め込みまで、一気に完結コースです!
スピーカーは、純正ナビヘッドの内臓アンプでも十分駆動出来、かつオールジャンルに音色を表現する事が出来るユニットをチョイス。
その物がこれ・・・
カーオーディオは第一に【システムバランス】が大切です。
いくら良いユニットを選択しても、それらを活かしきれるシステム構成になっていなかったら、宝の持ち腐れです。
そういった意味合いでは、純正のシステムってバランスは最高ですね。
(音楽の表現力はあまり期待できませんが...)
では、施工スタート!
スタートはやはりこの部分から・・・
内張り外します。
ドア内部を汚れや脂分をきれいに取り除きます。
アウターパネル側の最適なポイントに制振材を貼り付け、丁寧に押さえつけます。
通常ならこの次にサービスホールを塞ぐのですが、並行してスーパーインナーバッフルを製作します。
【スーパーインナーバッフル】
30プリウスの場合、純正スピーカーが6×9インチサイズの楕円形で大きなスピーカーがついています。
純正スピーカーを外すとドア側の開口も大きく開いています。
おかげでインナーバッフル面の面積の広いバッフルを製作する事が出来ます。
バッフル面が広いとバッフルとしての効果がより発揮されます。
すべての車種でこのような広い面積のインナーバッフルが製作できればいいのですが、こればっかりは内張り内のクリアランスのスペース的な問題になってくるので、車種によればあまり面積が取れない車もあります。
その点ではプリウスや、この6×9インチサイズのスピーカーがついてる最近のトヨタ車はラッキーですね。
極力大きな面積を確保出来るようにバッフルの大きさを決め、内張りを取り付けた時に干渉しないように成型します。
鬼目ナットを埋め込む穴を寸分の狂いもなく開け、裏面のスピーカー開口穴周りは背圧の空気がスムーズに流れていくようにアール状に削ります。
トランペットなどの先が、きれいなアールが付いて開口が広くなってる状態と同じですね。
あと楽器以外の身近な物で換気扇もそうですね。
換気扇は逆に吸い込む方ですが、羽根の回りはアール状になってますね。
これは空気をスムーズに吸い込む為です。
空気を吸い込むきっかけを作るのは羽自体で、その羽が回って空気を吸い込みます。
その羽根は回ることが仕事ではなく、空気を吸い込むことが仕事で回っています。
周りのカバーは羽が仕事をしやすくする環境を作っているんです。
で、この換気扇のお値段は・・・
・・・・・
・・・いやいや(汗)
そうじゃなくて・・・
インナーバッフルの話です(笑)
要は・・・
【スピーカーがスピーカーとしての仕事を100%発揮出来るような環境】
が重要なんです!!!!
これが言いた
かっただけです(笑)
そんな意味が盛り込まれたスーパーインナーバッフルに、制振塗料ダイポルギーを何回かに分けて塗りこみます。
スピーカーの背圧があたる部分に吸音材アクワイエを貼り付け、インナーパネルに予め開けておいた穴にステンレスキャップボルトを通し、インナーバッフルに埋め込んだ鬼目ナットにがっちりと固定していきます。
バッフルとインナーパネルの境目にはコーキング処理。
これで、スーパーインナーバッフルとドアのインナーパネルが一体化されました。
そのスーパーインナーバッフルに、スピーカーをボルトでがっちりと固定します。
この状態でスピーカーが本来の仕事を発揮する事が出来るようになります。
スピーカーからの重要な振動がスーパーインナーバッフルを伝い、ドアのインナーパネル全体に響いていきます。
その響きをスーパーデッドニングによって、その振動をコントロールしていきます。
以上で、スーパーデッドニング、スーパーインナーバッフルの完成です。
次は、内張り自体の余計な振動を消し、ドア側から来る邪魔な音を消し去り、本来のスピーカーから出てくる音を車室内に広がるようにする為のスーパーチューニングです。
内張り裏に内張り自体の共鳴を止めるために、ダイポルギーを程良い厚みで塗り込むのですが、内張りはバッフルとは違いプラスティックで表面がつるつるしています。
このままだとダイポルギーが密着しません。
密着性を良くする為に、内張り裏全面に細かい傷を付ける下地処理を施します。
ダイポルギーの効果が出る程良い厚みになるように、何回かに分けて塗り重ねます。
完全に乾かした後、要所要所に吸音材を貼り付けスピーカーから出てくる純粋な音を邪魔する音を消し去ります。
この効果により、ドアのスピーカーの音が室内前方に広がるようになります。
音が、ドアのスピーカーから鳴ってる感覚がなくなります。
その室内前方に広がったドアのスピーカーの音をさらに上に引っ張り上げ、音楽の心地よい表現力を再現するのが小さな巨人『ツィーター』の役割です。
小さいからといって馬鹿にしては駄目です。
ツィーターの音だけ聴いてると、チキチキと高音が鳴っててうるさい感じがするけど、心地の良い音楽を奏でる為の最終的に重要な存在です。
それには室内環境に応じた最適な位置角度がポイントになってきます。
この純正のピラーを加工してツィーターを埋め込みます。
ツィーターを固定するベースになるリングを作り、左右それぞれ適正な位置角度に仮固定します。
ピラーを外しパテを盛り、インテリアとのデザインを考慮しながら成型していきます。
成型後、ピラー全体にダイポルギーを塗りこみます。
ピアー裏側には、吸音材シンサレートを貼り付けます。
ピラーの余計な共鳴を止め、車体側から伝わってくる余計な雑音を消し去ります。
ドア内張りの【スーパーチューニング】と同じ効果です。
こ
れにより高音域がフロントガラス前面に広がっていき、最終的に音がシャワーのように降り注いできます。
表面は内装色に合わせた生地を張り付けます。
車両に取り付け、アライブのトレードマークでもある【スーパーリング】を取り付けて完成です。
あっ!
パッシブネットワークはシート下へ取り付けしたけど、写真撮るの忘れた(汗)
ちなみに、スピーカーケーブルも交換しています。
スピーカーケーブルもデッキからの信号を忠実に伝達する、大切なパーツの一つです。
カーオーディオは、システムバランスを考慮した最適なユニットの選択構築から、それらの“物”を活かす施工法まで、
トータルバランスが大切です。
このプリウスの施工前の純正スピーカーのサウンドと、施工後のサウンドの動画を撮影しました。
どちらも、デッキのイコライザー等の補正は一切していません。
フロントスピーカーのみ鳴らしています。
パソコンのスピーカー等の試聴環境によっては、違いが解りにくい場合もございます。
ヘッドフォンで聴いて頂くと解りやすいです。
【施工前・純正スピーカー】
【施工後・DLSスピーカー】
今回の施工内容ですが、もちろん1日では出来ません。
スーパーデッドニングのみの作業は1日で出来るのですが、各施工その都度一から製作していくワンオフ作業です。
車種にもよりますが、最短5日間のお預かりになります。
スピーカーとセットでご購入の場合に限り、4点セット割引がございます。
予約制ですが代車もご用意できます。
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