マツダMPVに、DLSスピーカー&スーパー3点セット
マツダMPVです。
今回は純正スピーカーを、スウェーデンのスピーカーメーカー【DLS】にグレードアップです。
スピーカー交換に当たり、次のステップのスーパー施工・・・
● 【スーパーインナーバッフル】
● 【スーパーチューニング】
上記2点の施工を同時に施します。
アライブサウンドは、スピーカー(物)を活かす為の施工が施されています。
その一番の基礎が、【スーパーデッドニング】なんですが・・・
今回は同時施工ではなく、何ヶ月か前にスーパーデッドニングの施工のみをして頂いてました。(ブログにアップしていませんでした(汗))
前回はここまで施工済みでした。
スピーカーはあえて純正のままです。
それから数ヶ月が経ち・・・
純正スピーカーの音色の限界を感じ、更なる欲望が・・・(笑)
で、今回スピーカーユニットをグレードアップする事になりました。
でも、ただ単に交換するだけでは確実な固定が出来ず、グレードアップしたスピーカーの振動をスピーカーボックスであるドアに、きっちりと伝える事ができません。
これでは、せっかく施したスーパーデッドニングの効果も水の泡です(汗)
そのユニットを活かす為の土台になるのが・・・
【スーパーインナーバッフル】です。
しかしマツダ車の場合、元の純正スピーカーが丸じゃなく楕円形で、ドアのインナー部分も樹脂パネルになってるのでそう簡単には事が運びません(汗)
こんな歪な形してます(汗)
アルパイン等のメーカーからマツダ車用インナーバッフルが市販されていますが、このせり上がった楕円の筒の上に、純正スピーカーが固定されていたビス穴を使用してバッフルボードを固定するようになっています。
簡易的にはそれでいいのですが、ドアの内張りまでのクリアランスの制限もあり、バッフルの厚みがどうしても薄くなってしまいます。
それにビスを固定する穴も樹脂なので、どうしても固定が甘くなってしまいます。
それでは丸いスピーカーを留める為の“ただのスペーサー”って感じです(汗)。
スピーカーは付きますが、せっかくグレードアップしたスピーカーユニットの本来のクオリティーを発揮するどころか、物によっては純正よりも悪い方向へ音が出る可能性も出てしまいます(汗)。
今回施工するスーパーインナーバッフルは、“ただのスペーサー”ではなく、スピーカーユニットの振動をきっちりとドアのインナーパネルに伝え、スピーカーユニットのクオリティーを100%発揮出来るように、ドアの形状と取り付けるスピーカーに合わせて一つ一つ製作していきます。
大胆にリブ部分をカット!
これがベース!
仮合わせして固定用の鬼目ナットを埋める穴を開けます。
インナーバッフル裏面は、背圧の音(空気)がスムーズに流れるようにアールに角を削り、ラッパ状に広げています。
制振塗料ダイポルギーを程よい厚みで塗りこみます。
サイドからキャップボルトで固定。
裏から樹脂パネルとの隙間に特殊なボンドを流し込み、完全に一体成型します。
さらにもう一度ダイポルギーを塗りこみます。
樹脂パネルをドアに固定し、樹脂パネルと一体になったスーパーインナーバッフルにキャップボルトを使用してスピーカーを固定します。
これでスーパーインナーバッフルの完成です。
このスーパーインナーバッフルがドア全体にスピーカーユニットの振動をきっちりと伝え、スーパーデッドニングがその振動をコントロールし、心地良い低音を奏でます。
今回のMPVの場合はこんな感じで施工しましたが、車種と取り付けるスピーカーが変わると当然ですがまた違う施工法になります。
以上でスピーカーボックス部分は完成ですが、今度はそこから出てくる音のコントロールです。
家のスピーカーと違い、ドアなので横面に広がった変わった形のスピーカーボックスになっています。
そのドア面全体が響くので、面から余計な音が出てきてしまいます。
その同じ面にスピーカーユニットが付いてるので、スピーカーユニットから出てくる本来の純粋な音に悪影響を及ぼし、結果的に音飛びが悪く定位が下がって聴こえます。
それを解消するのが・・・
【スーパーチューニング】です。
内張り自体の共鳴を止めるために、内張り裏全面に制振塗料ダイポルギーを惜しみなく程よい厚みで塗りこみます。
さらに吸音材を要所要所に張り、ドアの面から出てくる邪魔な音を消します。
最後に内張りを取付ます。
ここまでの施工を施して、スピーカーユニットを含めた本来の【スピーカー】として完成します。
カーオーディオのスピーカーは極端に言えば、スピーカーユニットという部品です。
低域の響きをきっちりと奏でられる箱がついてこそ本来の【スピーカー】と言えるのです。
運転席シート下へ固定しました。
このスピーカーを鳴らすヘッドユニットは・・・
純正ナビの内蔵アンプ駆動です。
このスピーカーは内臓アンプの駆動でも、充分にクオリティーを発揮できます。
このようなシステムバランスは、施工法以前に一番大切な部分です。
システムバランスが崩れた状態では、いくらユニットを活かす施工を施してもバランスが悪いところは改善できません。
カーオーディオはシステムバランスを考慮したシステムの構築から、各ユニットを活かしきる施工法まで、一貫性を持ったトータルバランスが重要です。
それらの条件が満たされてこそ、良い音を奏でるコンポとしての役割をする事が出来るのです。
最後に、このオーナー様がみんカラブログに記事をアップしていただいています。
率直なご感想も書いていただいてますので、ご覧下さい。