EVERY WAGON / DLS RCS6.2 スーパーインナーバッフル製作工程全公開・その③【施工後デモ音源#04】
エブリイワゴンのスーパーインナーバッフル施工詳細その③です。
● その①はこちらをご覧ください。
● その②はこちらをご覧ください。
これでドアにスーパーインナーバッフルをがっちりと固定する事ができ、ドアと一体化出来るようになります。
取り敢えずスーパーインナーバッフル自体はこれで完成です。
次はスーパーインナーバッフルを固定するためにドア側を加工します。
スーパーインナーバッフルとドアをボルトで固定するために予めマーキングしていた所に穴を開けます。
それと斜線部分をカットしてスーパーインナーバッフル側の内径に合わせます。
カットする前に鉄粉が飛び散らないようにドア内部とその周辺をしっかりと養生し、霧吹きで水をかけておきます。
これをやっておかないと特にドア内部に鉄粉が散乱しドア内部が錆びてしまいます。
斜線部分はエアーソーとベルトサンダーを使ってカットしていきます。
ベルトサンダーで余った部分を削っていきます。
この時に鉄粉がめちゃめちゃ飛び散ります(汗)
ラインに沿ってカット出来ました。
このままでも問題ないのですが、さらに細かなペーパーでバリ取りを行います。
スーパーインナーバッフルを付けてしまえば触る事はない(触れない)ですし、音に対しても何の影響もないのでここまでしなくてもいいのかもしれませんが、やっておかないと気分的にスッキリしないんですよねぇ(笑)
でも「ひとつひとつ手作業でつくる物づくり」というのは、こういった部分って大切なんじゃないかと思います。
とくに人の感覚(感性)をもとに作る『音づくり』なら、なおさら気持ちの部分って重要なんじゃないでしょうか?
流れ作業のように説明書通りにスピーカーを取り付け、誰が決めたかわからないセオリー通りの数字合わせのサウンドセッティングで果たして「心で感じる心地良いサウンド」が出せるのでしょうか・・・
・・・と、これ以上言うと宗教じみてくるのでやめときます(笑)
これでドア側の加工が完成です。
次はいよいよスーパーインナーバッフルをドアに固定します。
スーパーインナーバッフルが密着する部分にコーキング材を塗ってより密着度を上げます。
ステンレス製キャップボルトをドア内部から通し、スーパーインナーバッフルに埋め込まれた鬼目ナットにねじ込んでいきます。
あっという間ではないですがスーパーインナーバッフルとドアが一体化されました!!
スーパーインナーバッフル外周の隙間部分にコーキングを塗り込みます。
ドア内部側の面にもコーキングをしっかりと塗り込んで防水効果を高めます。
コーキングをしっかりと乾燥させた後、スピーカーを取り付けます。
スピーカーもステンレス製キャップボルトを使用して固定します。
スピーカーの振動で緩んでこないようにネジロックを鬼目ナット側に装填。
完全に固着しないタイプなのでスピーカーを外すことも可能です。
ここからしばらくの間音を出して鳴らし込みます。
その間に別の施行内容へ進みます。
他の工程も終了し最終内張りを取り付ける前にスーパーデッドニングの微調整を行います。
これでスーパーインナーバッフルの完成です。
ご覧頂いたようにスーパーインナーバッフルはただ単にバッフルボードを作って終わりではありません。
ドアと一体成型するための、これら一連の工程を踏まえてスピーカーを固定するまでがスーパーインナーバッフルの製作です。
スーパーインナーバッフルの製作を行うという事はスピーカー交換も含まれ、それに伴うスピーカーケーブル交換や、シート、内装パネル脱着等の付随作業も関わってきます。
それら一連の付随作業工程も含めると、施工日数は約5日~1週間のお預かりとなります。
では施工後のデモ音源#04をお楽しみください。