EVERY WAGON / DLS RCS6.2 スーパーインナーバッフル製作工程全公開・その②【施工後デモ音源#03】

エブリイワゴンのスーパーインナーバッフル施工詳細その②です。
● その①はこちらをご覧ください。

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インナーバッフルを固定するための新たな穴位置を決めます。

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一旦インナーバッフルを外して穴を開け再度ドアに仮固定します。
ちなみにこの穴は鬼目ナットを埋め込む為の穴です。

この状態でドアの鉄板側に穴位置をマーキングします。

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インナーバッフルを外します。
斜線部分はインナーバッフルの背圧側(スピーカー裏側)の内径に合わせてカットする部分です。

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インナーバッフルと内張りが干渉する部分をチェックします。

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インナーバッフルの縁をアール状に削り角を落とします。
角を落とすことによってスピーカーから伝わる響きが拡散し、偏りのない響きがドア側に伝わっていき心地の良い倍音が出るようになります。

『倍音』は音色を作り出す重要な音です。
心地良い音色を出す楽器はこの倍音がきっちりと奏でているからです。
チューニングが狂ったギター、もしくは調律が狂ったピアノで和音を弾くと非常に気持ち悪く感じますね。
● 倍音について詳しくはこちらをご参照ください。

アライブ独自のスーパ―デッドニングを基礎とした各施工法は、スピーカー(ドア)を『楽器の音を鳴らす楽器』という視点で考案した施工法です。
スピーカーから出る元音の倍音が心地良く奏でるようにドア自体の響きをコントロールしているのです。

倍音は『響』で発生する音ですのでナビやプロセッサー(DSP)等のサウンド調整機能を駆使したところで、もともと響きで発生していない倍音を出す事は出来ません。
ですのでカーオーディオにありがちな調整重視の音つくりでは心地良いサウンドを作り出す事は出来ません。

まずドアの響やインナーバッフルの構造等で倍音を含めた本来の音色を作り出すことが先決かつ重要です。
その後に補正という意味で使用するのが本来の調整機能の在り方、というのがアライブの音つくりの考え方です。

もうちょっと簡単に解りやすく例えると、歌が上手い人のバックコーラスが超音痴な人だと聞いてられませんよね(笑)
しかもその超音痴のコーラスだけが聞いてられないのではなく、メインの歌が上手い人の歌にも違和感を感じてしまいますね(汗)

この事を車のスピーカーに置き換えると・・・
● 歌が上手い人=スピーカーユニット
● 超音痴なバックコーラス=ドア本体

さらにスピーカーユニットは高価な物に交換が可能です。
歌が上手い人が純正スピーカーだとすると高価なスピーカーがプロのボーカリストという感じです(笑)

しかし超音痴なドア本体はあくまでもドアですので交換なんて出来ませんね。
という事は高価なスピーカー(プロのボーカリスト)に交換してもドア本体は超音痴なバックコーラスのままなのです(汗)

こんな状態で良い音になりますか?
せっかくの高価なスピーカー(プロのボーカリスト)も台無しですね。

さらにこの事を逆に言えば、純正スピーカー(歌が上手い人)でもドア本体を心地良い倍音が奏でる響き(歌が上手いバックコーラス)に変える事によって心地良いサウンドになるという事です。

変な例えですが、ご理解いただけましたでしょうか?(笑)
これがアライブの音創りの考え方であり、その施工法がスーパ―デッドニングを基礎とした各スーパーシリーズの施工法なのです。

では続きを(笑)

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再度インナーバッフルを内張りにあててみてクリアランスをチェック。

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インナーバッフル裏側(スピーカー裏側)をアール状にテーパー加工します。

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スピーカー裏から出る音(空気の波)がスムーズに流れるようにするためにこのような加工を施します。

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インナーバッフルの形状が完成すると制振塗料『ダイポルギー』を全面に何回かに分けてしっかりと塗り込み余計な共鳴音を防ぎます。
また防水効果にもなります。

と、本日はここまで。

では施工後のデモ音源#03をお楽しみください。

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