アクセラスポーツ(BM型)に、DLSスピーカー&アライブスーパーシリーズ施工が完成しました!!
1週間のお預かりで施工させて頂いていた三重県よりお越しのアクセラスポーツ。
想定以上に手こずって結果的に予定日数ギリギリでした(汗)
施工内容を細かくご紹介したいところなのですが、次の車も待機していますので施工詳細はまた時間がある時にご紹介いたしますm(__)m
今日はさらりとご紹介しておきます。
装着スピーカーはアライブ一押し定番ユニットの『DLS RCS6.2』
このユニットのクオリティーを100%活かすためのアライブ独自のスーパー施工を施します。
別体のパッシブネットワークが付属していますので必然的にスピーカーケーブル交換も行います。
今回の施工内容についてはこちらのCX-5の施工例もご参照ください。
まずはリアドアに施工する『スーパーリアデッドニング』
スーパーリアデッドニングの施工内容(工程)はフロントドアのスーパーデッドニングと全く同じです。
施工内容は同じですが施工目的が違います。
リアは敢えて純正スピーカーのままです。
何故ならスーパーリアデッドニングの目的を考慮すると純正スピーカーがベストマッチだからです。
純正スピーカーの何の特徴もなく全帯域の音源を素直に再生する性質がスーパーリアデッドニングの目的にばっちり合うのです。
要は・・・
- 『何のためにスピーカーを交換するのか?』
- 『何のためにデッドニングを行うのか?』
- 『何のためにインナーバッフルを付けるのか?』
「純正スピーカーは安物だから駄目だ!」と頭ごなしに決めつけて、「カーオーディオなんてとにかくスピーカー変えたらいい音するだろう」では、音は変わりますが「想像している良い音」にはなりません。
逆に純正スピーカーより悪くなる場合も多々あります。
ただ「良い音なんてどうでもいい、とにかく純正スピーカーが嫌なんだ!!」という事なら交換するしかないですが・・・(汗)
長くなるので次へ進みます(笑)
樹脂パネルを外してドア内部を丁寧に脱脂処理。
新車なので汚れはありませんが防錆剤の脂分
が付着しているので必須です。
まずはアウターパネルの響きをベース音の余韻を奏でるように制振材を貼り付けながら響きをコントロールしていきます。
指先でアウターパネルをコンコンと叩きながら貼り付けるポイントを探っていきます。
貼り付けた後はヘラでしっかりと押さえ付けます。
樹脂パネルとスピーカーを取り付け、ここから音楽を鳴らします。
音楽を鳴らすとスピーカーからの振動がドアのインナーパネルと樹脂パネルに伝わっていきます。
手の指裏をインナーパネルに触れて制振材を貼り付けるポイントを探ります。
ヘラで叩き潰すようにしっかりと押さえていきます。
その後次のポイントを探ります。
この作業を繰り返していき音楽全体のバランスを整えるようにドアのインナーパネルの響きをコントロールしていきます。
この効果で埋もれていた音の帯域が聞こえるようになり、逆に出過ぎていた帯域が引っ込みます。
先に施工していたアウターパネルの響きと融合して低音域の余韻が重なり、全体的にバランスの良い効きやすい音になります。
続いて『スーパーインナーバッフル』
バッフル効果を出すために内張りをつけて干渉しないギリギリの大きさの面で作ります。
ドアに仮留めしてバッフルボードをボルトで固定するための穴位置をけがきます。
青斜線部分はバッフルボード裏のテーパー加工によって内径が大きくなります。
その内径に合わせて青斜線部分をカットします。
穴あけ&カット時に鉄粉が飛び散らないように養生しておきます。
また霧吹きで水をたっぷり吹き付けて鉄粉の飛び散りをより防ぎます。
スーパーインナーバッフルとドアをがっちり固定して一体化することによりスピーカーがアンプから送られてくる音声信号を忠実に再生することが出来ます。
またその響きを確実にドアへ伝える事が出来き、スーパーデッドニング効果でスピーカー本来のクオリティーのサウンドを作り出すことが出来ます。
スピーカーの音の良し悪しは『スピーカーユニットが100%の仕事ができる環境が出来ているかどうか』で決まります。
その環境が出来てこそスピーカーユニット自体の物の良し悪しの判断が出来るのです。
それが出来ていないのに『純正スピーカーは音が悪い』と決めつけるのは純正スピーカーがちょっとかわいそうですね。
これで手で触ってもケガしません!!
触ることはないですけどね(笑)
ギター製作などにも使われている木工ボンドでベースのインナーバッフルとリングバッフルを一体化します。
この状態ではスピーカーの背圧の抜けが悪そうですね。
それに角が立っているので背圧の空気の流れに悪影響を及ぼします。
背圧の空気がスムーズに流れるようにアール状に加工していきます。
例えばラッパの先ってアール状に広がってますよね。
また音とは関係ないですが換気扇の周りもアール状になっていますよね。
どちらも空気がスムーズに流れるように意味があっての形状なのです。
スピーカー裏の背圧も音の空気の流れなのでアール状に加工するという事は必然ですね。
比べるとこんな感じです。
これでスピーカー裏の背圧の音(空気)がスムーズに流れるようになりました。
これもスピーカーユニットが100%の仕事が出来る環境の一つなのです。
何回かに分けて塗り込んでいきます。
バッフルボード自体の余計な共鳴音を防ぐ効果と、防水効果があります。
スピーカーをボルトで固定するための鬼目ナットを打ち込みます。
ドアと固定するバッフルボード裏はねじ込みタイプの鬼目ナットを使用。
最後に艶消しブラック塗装をしてスーパーインナーバッフル自体の完成です。
で、これをドアに固定します。
ドア内部からステンレスキャップボルトを通して確実に固定します。
バッフル周りをコーキングで埋めます。
バッフル内部にもコーキングを塗り込みます。
これにより確実に防水することが出来ます。
ちょっと見にくいですがドア内部から見るとこんな感じでコーキングを塗りまくっています(笑)
これでドアとスーパーインナーバッフルが一体化しました。
次にスーパーインナーバッフルにスピーカーを取り付けます。
スピーカーの振動でボルトが緩まないように緩み止めのロックタイトを添付。
めっちゃ長くなりそうなので後はさらさらっと(笑)
スピーカーケーブルをマツコネの内蔵アンプから引込み、パッシブネットワークから左右ドア、ダッシュ上のツィーターへ引き廻します。
マツコネのアンプユニットは運転席側アクセルペダル上にあります。
それぞれバラバラにしてスピーカーケーブルを引き換えます。
ツィーターは純正位置へ設置。
スピーカーケーブルは新たに引き込み脱着が容易に出来るように2極カプラーを使用。
DLSのツィーターにケンウッドのツィーターブラケットを加工して取り付けます。
お次は、内張り自体の共鳴防止と内張り内部の音溜りを消すための『スーパーチューニング』です。
制振塗料ダイポルギーを内張り裏全面に塗り込むのですが、密着性をよくするために専用のペーパーで傷を付けます。
要所要所に吸音材を貼り付けてスーパーチューニングの完成です。
最後に前後バランスをどこの座席に座っても心地よく聞ける最適な位置に調整してすべて完成となります。
さらりとご紹介と言いながら結構ガッツリご紹介してしまいました(笑)
ではでは~