新潟県よりお越しのオデッセイ(RB3)の純正スピーカーに、スーパ―デッドニング施工。
本日はお久しぶりなお車が入庫しております。
そしてなんと!!
新潟県よりお越し頂いております!!
遠路遥々ありがとうございます。
施工内容はスーパーデッドニングです。
「高価な物を付ければ良い音になる」という物ありきな考えではなく、安価な純正システムでも『その物を活かすための施工法を重視したアライブ独自の音つくり』の考え方に共感していただき、わざわざ新潟県から明石までお越し頂きました。
まずはビニールを剥がしていきます。
ホンダ車特有の、のび~るブチルゴム(笑)
これを取るのには特殊な溶剤とコツが少々いりますが、それさえあればペロペロっと捲れていきます。
アウターパネル裏を指先でコンコンと叩きながら制振材を貼り付けるポイントを探って貼り付けます。アウターパネルの無駄な響きを消しつつ、音楽として重要なベース音の心地良い余韻を奏でるような響きにコントロールしていきます。
ドアの鉄板の響きを殺してしまうのではなく、心地良く感じる響きにコントロールするのがスーパーデッドニングです。
車のドアスピーカーは『楽器の音を鳴らす楽器』という観点から生み出したアライブ独自の施工法です。
つづいてスピーカーの背圧があたる面にアクワイエ吸音材を貼り付けます。
貼り付ける部分に耐熱ボンドを吹き付けて粘着を強化します。
貼り付けました。
これによりスピーカー裏から出る音の反射を防ぐ事が出来ます。
反射音があるとスピーカー本来の出音の邪魔をしてしまい、聴感上低音やボーカルがぼやけたように感じてしまいます。
サービスホールを塞ぐ為のカバーをゴム質の制振材を利用して切り出します。
サービスホールの縁にも耐熱ボンドを吹き付けて粘着を強化しておきます。
制振材をヒートガンで温めながら太鼓の革をピンッと張る様な感じでしっかりと貼り付けます。
純正スピーカーを元通りに取り付けてエンジンをかけて実際に音楽を鳴らします。
音楽を鳴らすとスピーカーの響きがドアのインナーパネルに伝わっていきます。
ボリュームを上げていくとその響きがさらに大きくなります。
実はこのインナーパネルの響きが純正スピーカー(装着されているスピーカー)の音を悪くしている最大の原因なのです。
日頃走行中にボリュームを上げていった時、こんな経験はありませんか?
『音は大きくなるけどボーカルや各楽器の音がぐちゃっと潰れたようになって聞き取りにくく、とにかくただうるさいだけで耳が痛い!!』
もし経験したことがなければ高速道路等、近所迷惑にならないところで一度試してみてください。
これが純正スピーカーだとしたら「やっぱり純正スピーカーはすぐに音が割れてしまってだめだ」と思ってしまい、「純正スピーカーは音が悪い」というレッテルを貼ってしまいます。
実はこれって大きな間違いなのです。
ボリュームを上げていくと、スピーカーが装着されているドアのインナーパネルに伝わる響きがさらに大きくなります。
ドアのパネルは薄い鉄板なので響きが伝わりやすく、ボリュームを上げれば上げるほどその響きが大きくなりただの雑音のようになります。
その鉄板の響きをとめる施工法がデッドニングなのですが、ドアの構造上完全にとめてしまう事は不可能ですし、止めすぎてしまうと音楽としての良い響きまで殺してしまいかねません。
スーパーデッドニングは響きまくるペラペラの鉄板のドアの特性を逆に利用しています。
「車のスピーカーは楽器の音を鳴らす楽器」と言うアライブ独自の観点から、スピーカーの音の邪魔をする響きは消しつつ音楽として心地よく感じる響き(倍音が乗る響き)にコントロールしています。
手でインナーパネルに触れて響きを感じ取りながら制振材を貼り付けるポイントを探ります。
敢えて適当にカットした制振材の中から適当な大きさの物を選び貼り付けます。
この動作を繰り返してパネルの響きを調整していきます。
制振材を貼る場所はその都度違います。
全く同じ車でも貼る場所は違います。
しかし、出来上がるサウンドは全て同じです。
アライブサウンドと言う明確な音になるように響きを調整しているのです。
そもそも元の制振材の大きさが適当なので同じ場所に貼る意味がありませんし、寸分の狂いもなく同じ場所に貼ることの方が至難の業ですね(笑)
なので施工後の写真を公開しても全く問題ありません(笑)