BMW MINIにJBLスピーカー・・・アライブスーパーセットアップ仕様

昨年、純正スピーカーにスーパーデッドニングを施工させて頂いたMINI…

施工後から十分に純正スピーカー&スーパーデッドニングを堪能し、この度スピーカー交換へとステップアップいたしました!

チョイスしたスピーカーは、当然JBL!

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BMW MINI(R56)専用トレードインスピーカー

専用バッフル、スピーカーケーブル一式がセットになっていて、特殊な加工をすることなく簡単に取り付けできる優れものです。
(純正ピラーは別売です)

このセットをただ交換するだけでも良い音はするのですが、今回はさらにこのJBLのユニットを活かしきれるように、『アライブスーパーセットアップ』での施工をすることとなりました。


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ヘッドユニットは純正です。

音質重視で考えるとヘッドユニットも変えた方が良いのですが、インテリア的には純正のほうが良いでしょう(笑)
それにこのJBLスピーカーセットは純正内臓アンプでも十分鳴るので、バランス的にも問題なしです。

将来的に純正デッキの音質に物足りなさを感じ、更なる欲が出た時にデッキ交換を考えても遅くはないと思います。
逆にその方が、そのデッキ自体の良さを体感できますしね。

※ 但し、出口のスピーカーの音が100%発揮出来てる状態であることが絶対条件ですが・・・

その為にも今回はその出口であるスピーカーを、本来の『スピーカー』として活かしきる施工を施しました。

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内張りはずしましたぁ~。

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スピーカーをはずすと・・・

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スピーカーを留めてる穴(黒い部分)よりも中の穴の方が小さい…(汗)
白い部分(ドアの鉄板部分)が、スピーカーの背圧の抜けを邪魔してしまいます。

通常の取り付けではこの部分はそのままです。

でも、今回はアライブスーパーセットアップ仕様!!

この部分をカットしちゃいます。

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これで、ドアの中へ抜ける背圧がスムーズに抜けるようになり、スピーカーユニットが本来の仕事をしやすくなりました。

続いて、付属のインナーバッフルボードをチューニング。

もとはMDFに艶消しブラックを塗装してる状態です。
そのバッフルに制振塗料(ダイポルギー)を塗り込むのですが、そのまま塗ると艶消しブラック塗装の上に塗ることになります。

塗ってしまえば見た目は解りませんが、それではバッフル内部にダイポルギーが浸透しません(涙)
ダイポルギーを塗る意味が無いですね。

ダイポルギーをバッフルに塗る意味は、バッフル自体の共鳴を止めスピーカーユニットの響きがバッフルを伝ってドア全体に響かす為です。
その効果を出すためにはバッフル表面に塗ってるだけでは意味が無いですし、塗装してる上に塗っても密着性も悪いです。

なので、艶消しブラック塗装を一度全部剥がしてしまいます。

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スコーカー用のバッフルも同様にします。

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ダイポルギーを何回かに分けて塗り込み、乾燥させます。

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写真では解りにくいですが、バッフルを固定するパネル側にも密着を良くする為の下地処理をした後、ダイポルギーを塗り込んでいます。

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そのパネルに、ダイポルギーを塗りこんだバッフルをしっかりと固定します。
バッフルには、スピーカーを固定する下穴をあらかじめ開けています。

さらに先程カットした鉄板部分には防錆処理をし、ドア内部の鉄板との接合部分に防水ブチルテープを貼り付けます。

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スコーカー内部には吸音材を入れ、はっきりと音を奏でる様にチューニングをし、各スピーカーをしっかりと固定します。

お次は、『スーパーチューニング』です。

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これがMINIの内張りです。

なんとも歪な形ですねぇ(笑)

素材は・・・

めっちゃプラスティックです(笑)

関西風に言うと・・・

『ぷらっちっく』・・・です(笑)

子供の頃から、『ぷらっちっく』と言ってたのでこの方がしっくりくるし、言いやすいです(笑)
試しに言ってみて下さい。

どうですか?

言い易いでしょ?

使う使わないは、自己責任でご自由に・・・(笑)

そんな事はどうでも良いんですが・・・

このめっちゃプラスティックな内張りが、ドア側からの振動をひらって共鳴し余計な音を発してしまいます。

それを防ぐ為に、内張り裏全面にバッフルにも塗りこんだ『ダイポルギー』を何回かに分けて塗り重ねます。

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当然ですが、塗り重ねる前には密着性を良くする為の下地処理を施しています。
これを怠ると後からポロポロと剥がれてきてしまうし、密着せずに表面にのっかってるだけでは塗り重ねる意味がないですね。

※ 何事もベース(下地)が重要です!!

さらに、各所に吸音材を貼り邪魔な音をシャットアウト!

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音は寂しがり屋です。

同じような音のお友達がいると、お互いに寄り添いたくなるようです。
意気投合してそのまま何処かへ行って消えてしまう時もあれば、喧嘩してお互い発狂してしまうこともあります。

本来のスピーカーから出てくる音達を気持ちよく飛ばしてあげるためには、邪魔をする余計な音達を消してあげないといけません。
そうしないと音がドア側にへばり付いたように聞こえてしまいます。

スーパーチューニングを施すことにより音がドアから離れ、車内空間へと飛んで行きます。

ここまでの各施工を施すことにより、本来の『スピーカー』として完成します。

これでベースが完成したわけですが、今回のこのJBLスピーカーシステムは3ウェイシステムになっていますので、まだツィーターの設置が残っています。

ツィーターは高音域を再生する役割ではありますが、ただチャキチャキと鳴らせば言い訳ではありません。
最終的な音の空間や、音楽全体のクリアーな表現を感じさせる重要な役割があります。

小さな巨人です!

箱の響きが重要なミッドレンジとは違い、スピーカーボックスはツィーターに関してはほとんど関係ありません。
その代わり、設置位置や角度が重要になってきます。
ミッドレンジ、ツィーターと見た目は別々に分かれているのですが、最終的にはそれぞれの役割がひとつの“音”として成り立たないと意味がありません。

先程完成したドアのスピーカーの音が車内空間に飛び、それをさらに前方上部へ引っ張り上げ音の伸び、空間を表現できる最適な位置角度へツィーターを設置します。

通常の施工では、純正のツィーターカバー付のピラーを使用して純正位置にツィーターを設置し、ピラーを取り付けます。

しかし、この位置では先程完成したドアスピーカーの音を引っ張りあげることが出来ず、ドアに施工した事が台無しになってしまいます。

今回は元々のピラーを使用して、ツィーターを最適な位置に設置加工を施しました。

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元はこんな状態で何もありません。

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設置する位置を決め穴を開けます。

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ツィーターを取り付ける土台となるリングを製作し、フロントガラス全面から音が降り注ぐような最適な角度に左右それぞれを合わせ、仮固定します。

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ピラーを外し、パテを盛り自然な形に整形します。

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このピラーも、ぷらっちっく!
同様にダイポルギーを塗りこみます。

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最後に、内装色と違和感が無い様な色の生地を貼り付けます。
ピラー裏には高音域を吸収する吸音材を装着し、ツィーターの音を車内空間に飛ばします。

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これはアライブのトレードマークにもなってる『スーパーリング』です。
ツィーターの周りに装着するリングで、この形に削って一つ一つ手作業で製作しています。
これにもダイポルギーを塗りこみます。

これをツィーターの周りに装着することにより・・・

見た目、かっこいいです!!(笑)

その要素もありですが、ツィーターの後ろへ回り込もうとする音を拡散し音の広がりをつくっています。

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装着するとこんな感じです。

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全体像です。

以上までの施工により、ドアのスピーカーとツィーターの音が一つになり車内空間に音が広がり、気持ちよく音楽を感じることが出来るようになります。

※ ちなみに、この内容での施工日数は3日間のお預かりとなります。
(このMINIの場合は以前にスーパーデッドニングは施工済みでしたが、この内容にスーパーデッドニングの施工がプラスされると4日間のお預かりとなります。)

ところでこのMINI、いったいどんな音がするんでしょう?

気になりますよねぇ...

そこで今回、サウンドデモンストレーションとしてビデオ撮影をやってみました!!

高音質録音が可能な機材で撮影していますので、ほぼ現車に近いサウンドになっています。

なってるはずです(汗)

…が、パソコンのスピーカー等の聴く環境によっては感じ方が違うとは思います。
出来れば、ヘッドフォンで聴いて頂くことをお勧めいたします。

あっ!ちなみにフロントスピーカーのみの再生で、デッキでの音質調整は一切していません。
すべてフラットの純粋なCDの音源です。

では、おたのしみください。

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